YIA受賞者・報告記
2021年度 (第31回日本心血管画像動態学会) 受賞者
- 氏名
- 相川 忠夫
- 所属
- 自治医科大学附属さいたま医療センター 放射線科
- 発表学会名
- American College of Cardiology (ACC) 2022
- 会期
- 2022年4月2日~4日
- 演題名
- In-Hospital Outcomes and 30-Day Readmissions After Transcatheter Aortic Valve Implantation in Patients with Amyloidosis
- 発表形式
- 展示
学会参加報告記
この度、2022年4月2日~4日に米国ワシントンDCで開催されたACC 2022(米国心臓病学会学術集会)に参加させて頂きましたので、ご報告致します。本学会は米国心臓病学会(American College of Cardiology)が主催する世界最大規模の心臓病学会の一つで、同じく米国で開催されるAHA(米国心臓協会学術集会)と比べてより臨床に即した演題発表が多いのが特徴です。会期中にLate breaking sessionで発表される演題は、発表と同日にNEJM誌やJAMA誌へWeb公開され、演題発表した著者には万雷の拍手が送られるなど、その華々しい光景を見られるのも非常に刺激になります。しかし、新型コロナウイルス感染症による出入国制限が2022年現在も続いているために、今回はデジタルポスターでの発表とオンラインでのみ参加しました。今回私は、米国の公的利用可能な大規模データベースであるNationwide Readmissions Database(NRD)を用いてアミロイドーシス合併の有無と経カテーテル的大動脈弁置換術(TAVI)後の短期予後と関連についての研究報告を演題発表しました。デジタルポスターは、パワーポイントで作成したポスター画像と合わせて3~5分間の録音スピーチをアップロードすることで発表しました。自分の興味のある演題を検索し、時差に関係なく好きな時間に閲覧することができるのは大きな利点ですが、やはり聴衆と直接コミュニケーションが取れないのはオンライン参加の欠点だと感じています。今回の学会発表の直前に幸運にもACCのFellow(FACC)に選出され、来年度の学会ではFACC選出のセレモニーに招待されると案内がありましたので、是非とも来年は現地参加したいと思います。
最後になりますが、本学会への参加にあたり助成を賜りました日本心血管画像動態学会の皆様に心よりお礼申し上げます。