YIA受賞者・報告記
2019年度 (第29回日本心血管画像動態学会) 受賞者
- 氏名
- 小嶋 啓介
- 所属
- 日本大学医学部 内科学系循環器内科学分野
- 発表学会名
- European Society of Cardiology Congress 2019
- 会期
- 2019年8月31日〜9月4日
- 演題名
- High wall shear stress predicts plaque rupture of the aortic arch: computational fluid dynamics model and non-obstructive general angioscopy study
- 発表形式
- 口演
学会参加報告記
2019年8月31日から9月4日まで、パリで開催されましたEuropean Society of Cardiology Congress(ESC)2019 に参加させて頂きました。ESCは世界で最も参加者の多い循環器学会の一つです。循環器全般にわたり多岐に富んだ演題になっており、教育的なセッションも多く、大変勉強になりました。またLate breaking sessionでは大ホールが満席になり、立ち見や通路に座っている参加者もいるほど大変盛況で、発表となった演題の多くはNew England Journal of MedicineやLancetなどのTop journalに同日掲載され、世界の最先端の学会に参加していることを強く実感いたしました。日本で行われた多施設研究であるAFIRE registryも、ESCの大ホールで発表され、我々も参加していた研究であり大変感慨深く感じました。
私は2日目に「CTによる大動脈石灰化と大動脈の不安定プラーク」というポスター発表をさせていただき、4日目に「高血管壁ずり応力は大動脈弓部のプラーク破綻を予測する」というオーラル発表をさせていただきました。国際学会でのオーラル発表は初めてであり緊張しましたが、今後の研究に役立つ様々なご質問を頂くことができ、大変貴重な大変をさせていただきました。
本ESCには日本からの参加者も多く、普段はなかなかお話することのない、他大学や他病院の先生方とも、意見交換やアドバイスを頂くことができ、実り多い学会でありました。
最後に、本学会に参加するにあたり助成をして頂きました日本心血管画像動態学会の関係者の皆様方にこの場をお借りして心より感謝申し上げます。