YIA受賞者・報告記
2018年度 (第28回日本心血管画像動態学会) 受賞者
- 氏名
- 高木 英誠
- 所属
- 岩手医科大学 放射線科
- 発表学会名
- European Congress of Radiology 2018
- 会期
- 2018年3月1日〜4日
- 演題名
- Noninvasive CT-derived FFR based on structural and fluid analysis with a low radiation dose using a full iterative reconstruction technique
- 発表形式
- Oral presentation
学会参加報告記
2018年3月1日から4日までオーストリアのウイーンで行われたEuropean Congress of Radiologyに参加してきました。本学会はヨーロッパでは最大規模の放射線医学会です。本学会の特徴はScientific sessionに加え、教育講演やリフレッシャーズコースが充実しており、午前に教育講演とScientific session、午後にはシンポジウム、リフレッシャーズコースというようなパターンで学会を過ごしました。循環器MR領域では、他学会同様にマッピングの話題が多かった印象です。日本ではMR perfusionを行っている施設は少ない印象がありますが、虚血評価が重要視されてきている影響かMR perfusionの演題も散見されました。教育講演では4D flowやstrain解析(feature tracking)、MRSをどのように臨床に用いてゆくかというようなセッションがありました。MRSはともかく、撮影法、解析技術の普及してきていることが窺われます。CT領域においては、虚血診断の演題が他学会同様に多かったです。FFR-CT、CT-perfusionの演題は多く、今後も注目されていく領域なのだと思います。新たな領域としては、AIが一般演題レベルで、散見されるようになっています。AIに関しては日本でも少しずつ話題には挙がるようになってきましたが、臨床応用までというレベルまでは達していないように感じられます。フォトンカウンティングCTに関してはファントム実験の発表がありました。私自身は、CT-FFR(キャノンメディカル)に関する演題を発表してきました。内容は低被曝下での逐次近似再構成法を用いた上でのCT-FFRの診断精度といった内容です。発表自体は緊張してしまいかなり出来の悪いものでしたが、質疑応答はなんとかこなせたというレベルです。参加日程2.5日間という強行日程でしたが、有意義な学会参加となりました。本学会に参加するにあたって助成を頂きました日本心血管画像動態学会の関係者の皆様方にこの場をお借りして感謝申し上げます。
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- 東北大の先生達と会食