YIA受賞者・報告記
2016年度 (第26回日本心血管画像動態学会) 受賞者
- 氏名
- 山崎 誘三
- 所属
- 九州大学大学院 医学研究院 臨床放射線科
- 発表学会名
- RSNA(Radiological Society of North America)2016
- 会期
- 2016年11月27日〜12月2日
- 演題名
- ・Cardiovascular CT and MR imaging in adult congenital heart disease: A practical approach to the current state of the art
・Quantitative MR imaging in pulmonary hypertension: How to evaluate the hemodynamics and therapeutic effect - 発表形式
- 電子ポスタープレゼンテーション
学会参加報告記
2016年11月27日〜12月2日の日程で開催された、RSNA(Radiological Society of North America)に参加させていただきました。本学会は参加者が毎年5〜6万人を数え、放射線科のみならず、医学系の学会としても最大のものの一つです。その規模から、経済効果も非常に大きく、シカゴ市と強力にタイアップしているため、毎年シカゴで開催されます。今年のシカゴは例年と比較しても暖かかった印象です。今回私は”Cardiovascular CT and MR imaging in adult congenital heart disease: A practical approach to the current state of the art”と” Quantitative MR imaging in pulmonary hypertension: How to evaluate the hemodynamics and therapeutic effect”という二演題で発表させていただきました。放射線科の学会では、右心系疾患や先天性心疾患に対するCT、MRIの有用性はまだあまり理解されていないようにも思いますが、見ていただいた方からの評価は一概に良好で、今後広がっていく分野ではないかと感じました。また、RSNAは各企業が最新の画像診断機器を最初に発表する場でもあります。超高精細CTやcompressed sensing搭載MRIの発売、MRI fingerprintの開発など画期的なものも多く発表されていました。3D printingにfocusしたブースもあり、循環器系の画像診断には特に有用なようです。これらの新しい流れに乗り遅れないようにするために今後とも努力していかねばと感じました。そういえば、東芝から320列CTを搭載したIVR-CTが発表されており、coronary angiographyをしながら、volume scanをすれば、冠動脈支配領域の心筋volumeの評価が正確にできるのではないかと思いました。放射線科では難しいですが、循環器内科の先生なら可能かもしれません。
最後になりますが、本学会に参加するにあたって助成を頂きました日本心血管画像動態学会の関係者の皆様方にこの場をお借りして心より感謝申し上げます。