YIA受賞者・報告記
2015年度(第25回日本心血管画像動態学会) 受賞者
- 氏名
- 田邊 裕貴
- 所属
- 愛媛大学 医学部 放射線診断科
- 発表学会名
- The 10th the Society of Cardiovascular Computed Tomography
- 会期
- 2015年7月16〜19日
- 演題名
- Quantitative Assessment of Left Ventricular Three-Dimensional Maximum Principal Strain using Cardiac Computed Tomography :
Identification of Myocardial Infarction Assessed by Cardiac Magnetic Resonance Imaging - 発表形式
- 口演
学会参加報告記
2015年7月16−19日の4日間、ラスベガスで行われたSCCT2015に参加させて頂きました。本学会は心臓CTに関する最新の知見が発表される場であり、私は今回が3回目の参加でした。学会場には世界各国から来場者が集まり、数多くの発表、活発な討論が行われていました。Opening sessionでは毎年恒例ですが、直近の1年間にpublishされた論文の中で特に面白い論文を10個取り上げて紹介するという講演と、心臓CTの将来展望についての講演が行われました。実は、私が最も楽しみにしているセッションであり、現在の心臓CTの臨床における役割や、これからの目指す方向性などについて、再確認そして新たに勉強できる良い機会になりました。
私は、CTを用いたCT strain解析に関する演題で口演発表を行いました。本学会での口演は始めてでありまして、心臓CTを専門にされている先生が多くいらっしゃる中での英語口演はとても緊張致しました。特に質疑応答に関しては英語力が乏しく、上手く言いたいことを伝えきれなかったと思います。今回の経験を教訓に英語を勉強し直す必要があると痛感させられました。その他の発表については、冠動脈疾患におけるCTを用いた虚血診断をテーマにした演題が多く認められました。特にその中でも、CT perfusionとFFR-CTの2つが大きく目を引く内容で、治療方針の決定や長期予後に関わる治療前の虚血評価の重要性が広く認知されてきて、それをいかに非侵襲的、正確に行うかという風潮が世界でも高まっているのを感じました。SCCT2016は2016年7月23−26日の会期でフロリダ開催とのことで、次回も頑張って演題を出して学会に参加したいと思います。
また、学会の合間にはラスベガスという世界最大級の観光地をみて、シルク・ドゥ・ソレイユによるショーなども楽しむことができました。今回、国際学会に参加したことで研究に対するモチベーションも高まり、非常に貴重な経験をさせて頂きました。最後になりましたが、本学会に参加するにあたり助成をして頂いた日本心血管画像動態学会にこの場をお借りして御礼申し上げます。
-
- コスモポリタンホテル(学会場ホテル)
-
- ベラッジオの噴水ショー
-
- 口演発表