YIA受賞者・報告記
2015年度(第25回日本心血管画像動態学会) 受賞者
- 氏名
- 渋谷 真彦
- 所属
- 兵庫医科大学 循環器内科
- 発表学会名
- Transcatheter Cardiovascular Therapeutics(TCT)2015
- 会期
- 2015年10月11日〜15日
- 演題名
- Ex-vivo Validation of Vascular Response after Drug-eluting Stent implantation on Coronary Angioscopy
学会参加報告記
Transcatheter Cardiovascular Therapeutics(TCT)2015が10月11日から15日までアメリカ・カリフォルニア州のサンフランシスコで開催された。TCTはカテーテルインターベンションにフォーカスした学会で、毎年10000人を超える参加者が集まる全米で最大級の学会である。
今年は国内外の18施設からライブ中継が行われ、生体吸収ステントや、経皮的大動脈弁置換術、僧帽弁形成術などの治療の様子が放映された。冠動脈の分野では、生体分解ポリマーDESを始めとする第3世代DES、また来年から日本でも保険償還される予定の生体吸収ステントの話題が多く見られた。現在ステント内再狭窄での使用の認可を受けている薬剤溶出性バルーンも多くの企業が開発しており、とてもcompetitiveな分野である印象を受けた。
展示会場には多くの企業が出展しており、活気を見せていたが(高級車を展示している企業もあった!)、近年の風潮から企業からの献金は徐々に減少しているようである。
参加費も高騰しており、ポスター発表のあるものは半額であったが、通常の参加費は1745ドル、日本円で20万!とアメリカのインターベンショニストのように給料の高くない私にとってはとても厳しい出費である。
私は薬剤溶出性ステントと内視鏡所見についての研究についてポスターセッションで発表した。Imagingの分野での発表であったが、日本人の発表も多く見られた。会場では留学生を含め多くの日本人と出会い、多くの刺激を受けた。今後の研究課題もはっきりし、とても有意義な時間を過ごすことができた。
最後になりますが本学会に参加するにあたって助成を頂きました日本心血管画像動態学会の関係者の皆様方にこの場をお借りして心より感謝申し上げます。
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- 会場入り口で撮影
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- サンフランシスコの名物、ケーブルカー
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- ポスターセッションで発表